全会員が参加できる医療情報システムを構築するためには操作を明解、単純、 簡単にしなければなりません。機能がありすぎてマウスを何回も操作しなけれ ばならない最近のパソコンには、まだパソコンを使っていない約半数の会員は 横を向いてしまうでしょう。12年前に発足した姫路市医師会のネットワークシ ステムの経験から考えた条件をメモします。
  1. スタートメニュー
  2. 医師会情報受信:リターンキー(以下R)1回で電話をかけ、 パスワードを確認し、メールを受信、終われば電話を切り、プリンターが 印刷、終わればRでデータを保存
  3. 医師会への連絡:意見書、手紙、などを書き、アンケートは画面に適当に 数字をいれ、回答送信をRすれば医師会に送信
  4. 空きベット情報、時間外診療情報、サーベーランス報告の入力も、画面に 数字を入力するだけで、cと同じ。会員は掲示板で検索。
  5. 会員間のメール交換も宛先(グループも可)を前もって入力しておき、文章 が出来れば送信にRし、宛先をカーソルで併せRで即、 医師会内のサーバーに送信(メニュー)
  6. 掲示板:見るだけでも、書き込みも可、dもここで見る。送信はメールと同じ。 書き込み先は掲示板のメニューから選ぶ
  7. 中毒情報、電子教科書、薬物情報など
  8. その他追加
 又、費用については私個人の勝手な考えでメーカーから文句が出るかも知れ ませんが、ソフト代を安くするには10-20の医師会が基本ソフトを共有すれば 良いと思います。

医師
会数
基本
ソフト代
各医師会
費用
メーカー
利益
医師会合計
 
メーカー
売り上げ合計
メーカー
利益合計
1
10
20
1億円
1千万円
5百万円
3百万円
3百万円
3百万円
2千万円
3百万円
2百万円
1億2千3百万円
1千6百万円
1千万円
左に同じ
1億6千万円
2億円
2千万円
3千万円
4千万円

*:各医師会の会員登録とか、端末機への操作用ソフト移植、など、従って 会員数により変動

 これに医師会に置くサーバーと会員に置く端末機(約半数近い会員は持っ ているでしょうし、持っていない会員は検査センターからデータを取れるだ けで良いのです)の費用が必要ですが、会員用の端末機は医師会検査センター を防衛するために、検査センターの経費で負担すれば良いし、検査センター を持たない医師会は、商業ベースの検査センターのデータ配信をすることに より、ソフト代の一部と端末機の費用、並びにサーバーの一部を負担して貰 えると考えますが甘すぎるでしょうか。先日新聞にアメリカのインターネッ ト接続サービスの大手のアメリカン・オンラインとかベスト・バイが格安の パソコンを実質無料にする記事が出ていました。

 メーカーも言葉を置き換えれば他の業界(特に卸業者と小売業者間)にも 売れる筈です。クローズドの方が顧客を取られないと思う。